目次
写真の構図とは
写真を撮る際に被写体を写真のどの位置に写すか考えながら撮ることを構図言います。
スマホや、本格的なデジタル一眼レフカメラどちらでも使える重要な写真の知識の一つとなり、構図を理解し、意識しながら撮ることで今まで「イマイチ」と感じていた写真のクオリティがぐっと上がります。
構図の種類はたくさんありますが、すべての構図を完全に覚えなくても大丈夫。
構図があるんだと心の片隅において意識するだけで、おくだけであなたの写真撮影の腕は格段に上がるはずです。
代表的な構図の種類
日の丸構図とは
日の丸構図は、写真のど真ん中に被写体がドンッと写っている構図
写真の初心者の方が一番よく撮影する最も基本的な構図です。見慣れているせいか使い方を誤ると単調な写真に見えてしまいがち。
明確な意図を持って日の丸構図で撮影するで、一変してインパクトのある写真に仕上がります。
簡単そうに見えて使いこなすのが難しい意外と奥の深い構図です。
(主な撮影用途)花、人物、建物など
二分割構図とは
水平線に二分割で撮影する構図
水平線を中心として空と地面に分けて撮ると収まりがよくまとまった印象の写真が撮れます
(主な撮影用途)風景・人物
三分割構図とは
写真を縦横3分割をした線や、重なり合ってる点に対象物をあわせて撮る構図
様々な用途に使え覚えておくと便利な万能構図
(主な撮影用途)風景・人物・動物・建物・スナップ・花・テーブルフォトなど写真全般
三角構図とは
被写体に対して三角形をイメージして撮影する構図
風景や道や建物の奥行きや遠近感を生み出したり、被写体のまとまり感を表現するときに効果的で、風景写真でよく見かけるものとすると富士山や東京タワーの写真でよく使われています。
被写体単体で三角形ではなく、被写体を2つ合わせて三角形の構図も三角形です。
(主な撮影用途)風景・建築物・人物
放射構図とは
収束するパースの中心点を強調する構図
パースを強くつけることでダイナミックに奥行き感を表現したり、応用でスピード感も演出できます。
電車の写真や、大都会のビル群のイメージ写真や、竹林の写真で使われることも多く日常的によく目にする構図
スマホでは超広角アタッチクリップレンズや、デジカメでは超広角レンズを使うことでよりパースの強い写真を撮ることができます。
(主な撮影用途)風景・建築物・乗り物・道路
対角線構図とは
水平線に向かって対角になるように斜めに写真を撮る構図
奥行き感や躍動感をもたせるのに効果的です。
※対角線構図を撮るためにカメラを傾けて水平線を傾けて撮ることも表現の一つとして有効です。
しかし、理由もなく行うと安定感の無い構図となるため注意してください。
(主な撮影用途)風景・動物・乗り物・橋など
トンネル構図とは
トンネルの中や道の林道など上下左右が壁や木などで囲まれた空間の外側に出口が見えるように撮る構図
「この先になにか待ち構えている」など、この先の展開をイメージを想像させる効果もあります。
比較的に簡単な構図ですが、トンネルの出口に当たる部分を小さく写しすぎてしまうと何を撮りたかったのか伝わりにくい構図となるため注意しましょう
(主な撮影用途)風景・ポートレート
S字構図とは
撮影するときにS字状に意識して撮影する構図
遠近感を持たせたり、 臨場感があり、どこか落ち着きのある写真となります。
川や道などをカーブがある被写体や、料理などの配膳のイメージ写真でよく利用されます。
(主な撮影用途)風景・テーブルフォト
C字構図とは
円のある被写体の全体をあえて映さず、一辺を切り取って撮影することでメインの被写体をより印象的に撮影することができます。
輪郭がアルファベットの「C」に見えることからこの名前となっています。
レストランのメニューや料理雑誌でよく目にする構図です。
(効果) メインの被写体を強調できる。
(主な用途) 花、テーブルフォト、料理撮影など
額縁構図とは
上下左右を額縁のようなもので囲って撮影する構図
窓ごしの撮影や、和室の中から外の和風庭園を撮影するなどの撮影がそれに当たります。
風景撮影の際は周りの草木を使って額縁構図を行うことも可能です。
ノスタルジックな雰囲気、印象的な雰囲気、落ち着き感を演出する際に便利です。
(主な撮影用途)風景・ポートレート・生き物・ウェディング
黄金分割構図とは
主題の被写体を対角線上に結んだ2つの線、または黄金分割点と呼ばれる4つの点に配置して撮影する構図
写真上達のために基本的な構図は覚えておこう!
写真が上手い人は上記のような構図を無意識のうちに考えて撮っており、
写真が下手と言われる人は確実に構図を全く考えずに闇雲に撮影しています。
撮影するときはとにかく「きれいに撮ろう」と構図を意識することが重要です。
上記の構図は最初から必死で勉強しても、いきなりすべてをマスターして使いこなすのは難しいため、
一つ一つの構図をじっくり時間をかけて勉強し、各構図の特色を徐々にマスターしていきましょう。
各構図を頭の片隅に記憶にとどめておくでも「あぁ、そういえばこんな構図ってあったなー」と意識できるようになってきます。こうなることで次第と撮影時に構図が勝手に頭で浮かぶようになり、写真のテクニックは著しく向上していきます。自然にセンスの良い綺麗な写真が撮れることでしょう。