目次
カメラアングルとは
アングルとは、簡単にいえば撮影する被写体に対して撮影する角度です。
アングルによって写真の印象がガラッと変わり、自分のイメージした写真を撮るために必須なテクニックとなります。
アングルでよく耳にするのが「人の顔が一番きれいに見える角度は斜め45度」という言葉。
真正面から顔を撮ると立体感の無い平坦でのっぺりとした写真となりますが、斜め45度のアングルから撮ることで立体感が生まれ、目や鼻や顎のラインが強調され綺麗に見えます。
被写体をどう見せたいのかはアングルによって決まり、写真の全体の印象にまとまりを出すのが構図といえます。
アングルは写真を撮るときに重要な要素の一つとなり、撮影技術を上達する上で覚えなくてはならないテクニックの一つ。アングルを構図とマスターすれば、素人感が抜けたセンスの良い写真を撮影できるのでぜひ覚えてください。
カメラアングル調整(角度)
ハイアングル | 水平アングル | ローアングル |
ハイアングルとは
カメラのレンズを被写体に対して、上から下に向けて撮影する方法
高い位置から角度を向けて撮影することで多くの面が見えるため、被写体の全体像を伝えやすく物撮りや商品撮影で重宝します。
人物撮影では広角レンズで上から撮ることで脚長効果を得たり、不要な背景を写さないなどの写真の要素を整理することもできます。
カメラのレンズを被写体に対して、上から下に向けて撮影する方法
高い位置から角度を向けて撮影することで多くの面が見えるため全体像を伝えやすく物撮りや商品撮影で重宝します。
人物撮影では上から撮ることで脚長効果を得ることができる
広角レンズでは歪みが出やすい
水平アングルとは
カメラのレンズを被写体に対して水平に撮影する方法
カメラの向きが水平になるため写真に安定感が生まれる。
背景を含めたポートレートや、風景写真などでいちばん使用する機会の多いアングルとなっています。
ローアングルとは
カメラのレンズを被写体に対して下の位置から上に向けて撮影する方法
後述のローポジションと組み合わせることが多く、広角レンズと組み合わせることで高層ビルなどの建築物や樹木などの高さを強調し、迫力のある写真を撮影できる
カメラポジションとは
カメラポジションとは、被写体に対してのカメラの高さを言います。
アングルと合わせて使いこなすことで様々な雰囲気の写真を取り分ける事ができるようになります。
ここでは各カメラポジションの意味と、効果についてご説明します。
カメラポジションは主に分けて下記の4つ。
ハイポジション | アイレベルポジション | ウエストレベルポジション | ローポジション |
ハイポジションとは
カメラを自分の目線より高い位置に構えて写真を撮影するポジション
人混みなどで被写体が見えないときや、障害物を見せないように撮影する際によく使用します。
ハイポジションを上手く使うことで余計なものを映さなく撮る事ができます。
アイレベルポジションとは
カメラを自分の目線の高さに構えて写真を撮影するポジション
カメラのファインダーを覗き込んだり、スマホを手に持って撮影する際によく仕様します。
人間の目線の高さに合わせて撮影するため、スナップショットや風景写真では馴染みのある自然な雰囲気に仕上がります。
ウエストレベルポジションとは
カメラを直立状態時のお腹の位置あたりに構えて写真を撮影するポジション
ウエストレベルポジションで撮影するときは片膝立ちで撮ることが多く、人物の撮影では被写体との身長差でのアングルによる歪みが少なくなるため、自然で落ち着きのある写真が撮れます。
ウエストレベルポジションと水平アングルを合わせることで、被写体を平面で絵画調に撮るときに重宝する構図です。
ローポジションとは
ローアングルとの組み合わせるとパースを強調することができるため、被写体の迫力や大きさを演出したい場合に便利な構図です。
人物撮影ではローアングルで撮影することで、遠近法により足を長く見せるなどの効果があります。
写真のアングルの調整方法は大きく分けて2つ!
カメラマンが自ら動きアングル調整
建物などの動かすことのできない被写体は、撮影者が自ら動いてアングルを調整することが重要です。
カメラマン自らが動き、意図したアングルで撮影しましょう。
被写体を手で動かすアングル調整
物撮りや商品撮影などの場合、様々な角度から撮る場面も出てきます。
この場合、手持ちだとカメラの位置や角度が動くと写真のアングルが不安定になるため、カメラを三脚で固定する方法も有効です。
その際は、カメラは同じ位置で固定したまま、被写体そのものを自分の手で動かして角度を調整することで複数枚の写真が均等なアングルで撮ることができます。
構図とアングルを組み合わせることでセンスの良い写真が撮れる
写真の基本は構図とアングルによって決まります。
明るさや色味は写真加工アプリやソフトで簡単に修正できますが、アングルは後から変更することができません。
構図とアングルを覚えることで思い通りのイメージを写し出すことができ、写真撮影が一段と楽しくなります。