monacamera2021-08-21T15:40:44+09:00
目次
データ復元ソフトとは
HDD/SSDやSDカードの大切な写真や動画のデータを誤って削除したことはありませんか?
間違えて削除してしまってもデータ復元ソフトを使えばデータを復元できる可能性があります。
著者は先日、ムービー用の音声を録音する際に「PCMレコーダーDR-40」という機種で普段使っている録音用のSDカードを忘れてしまい、手元のカメラのSDカードをそのまま差したらフォーマットが始まってしまい数千枚にも及ぶ写真(.jpgやRAW)やムービーが消えてしまい呆然としていたところデータ復元ソフトDiskDiggerに出会えたことで、低コストで必要なデータの9割を復元することができました。
フリーのデータ復元ソフトから有料のデータ復元ソフトの体験版等をめぐりましたが、今回紹介するDiskDiggerは高性能かつ一際優れたコストパフォーマンスを発揮します。
「DiskDigger」は、著者と同じように誤って大切なデータ消失させてしまい、有償でも良いからデータを復元したい方に特におすすめです。
まず最初に試しておきたいフリーソフトRecuva
Disk Diggerを紹介すると言ったばかりですが、紹介の前にRecuvaという有名なデータ復元のフリーソフトがあます。人によってはDisk Diggerを使わずにRecuvaだけで無料でデータが復元できる可能性があります。
ただ、Recuvaだと主に写真データのjpgやexcelやwordや音楽ファイルの復元がメインとなるため、カメラマンがよく使うRAWデータやムービーデータがまともに復元できません。
Recuvaはフリーソフトとしては非常に優秀で、データ復元の容量制限がなく無料でデータを復元したい方はまず試してみて、Recuvaで必要なデータが復元できなければ後述のDisk Diggerを試してみてください
Recuvaの使い方に関しては他のサイト様で詳しく紹介しておられますので今回は割愛しますが、Recuvaは有名な「CC Cleaner」というソフトを作っている老舗メーカーが制作しているデータ復元ソフトなので信頼性もあります。
著者も最初Recuvaを試したのですが、RAWやムービーファイルはまともに復元できなかったため、これから紹介するコスパ最高の「Disk Digger」に助けられました。
コスパ最高のデータ復元ソフトDisk Diggerとは
Disk Diggerは海外のWindows用のシェアウェア(有償ソフト)データ復元ソフトなります。
SDカードやHDD/SSDなどからデータを復元することができ、無料版もありますが基本的にはデータ復元前のスキャンのみ行うことができるので無料スキャンを行って復元したいデータがあれば、シェアウェアを購入しましょう。
料金は$20で日本円として約2000円弱の費用が発生しますが、Wondershare社の「Recoverit」や、EaseUS社の「Data Recovery Wizard」などの大手のデータ復旧ソフトが1万円以上かかることを考えると1/5以下でで大切なデータが復旧できると思うと非常に安価です。
Disk Digger ダウンロードページ
https://diskdigger.org/download
サイトは英語ですが、ソフトは日本語にも対応しています。
データの復元に関しての注意事項
大切なデータが消失したことに気づいたらデータ復元するまでそのメディアは決して使わないでください。
データ復旧ソフトを使っても復活できなくなる可能性が高くなります。
データ復元ツールはメディア内に点在しているセクタというデータをかき集めて復元するので、新しいデータが保存されることで復元用のセクタデータが上書きされて復元できなくなります。
無料版と有料版の違い
・無料版はディープスキャン(復元前のスキャン)まで可能
・有料版は復元・保存が可能となります。
まず最初は無料版で試して必要なデータを復元できることを確認してから有料版の購入が一番無駄がないのでオススメです。
無料版で必要なデータをスキャンできない場合は、データ復元の大手ソフト「ファイナルデータ」や「EaseUS Data Recovery Wizard」や「Wondershare Recoverit」などの無料版を試してみましょう。
Disk Digger 復元対応メディア
- HDD (ハードディスク)
- SSD (ソリッドステートドライブ)
- SD カード / マイクロSDカード
- USBフラッシュメモリー
- フロッピーディスク
- CD / DVD
- その他各種メディア
Disk Digger 復元対応ファイル形式
Disk Diggerで復元可能なデータファイルは、写真データのJPEGや、音楽ファイルのMP3や動画ファイルのMP4など、一般的に馴染み深いファイルから、聞いたこともないようなマニアックなファイルまで非常に幅広いジャンルに対応しています。
プロカメラマンが良く使うカメラメーカー各社のRAWファイルにも対応しているところもポイントが高いです。
下記に、復元対応拡張子をリストアップ致しました。
- JPG – Pictures stored in digital cameras and on the Web (Joint Photographic Experts Group)
- PNG – Portable Network Graphics
- GIF – Graphics Interchange Format
- BMP – Windows and OS/2 bitmap image
- TIFF – Tagged Image File Format
- ICO – Windows Icon
- ANI – Windows animated cursor
- CR2 – Canon raw image
- SR2 – Sony raw image
- NEF – Nikon raw image
- DCR – Kodak raw image
- PEF – Pentax raw image
- RAF – Fujifilm raw image
- RW2 – Panasonic/Lumix raw image
- LFP – Lytro raw image
- MPO – Images from 3D cameras (Multiple Picture Object)
- DNG – Adobe Digital Negative
- SVG – Scalable Vector Graphics
- HEIC/HEIF – High Efficiency File Format image
- PSD – Adobe Photoshop image
- RAS – Sun raster image
- PSP – Paint Shop Pro image
- Thumbcache – Windows thumbnail cache
- IFF – Amiga images and other media
- ART – AOL Art images
- WMF – Windows MetaFile
- EMF – Enhanced MetaFile
- WMZ, EMZ – Compressed MetaFiles
- DICOM – Medical imaging format
- WEBP – WebP images
- PCX – ZSoft PCX images
- CDR – CorelDraw images
- INDD – Adobe InDesign documents
- CP – Adobe Captivate documents
- AI – Adobe Illustrator documents
- MP3 – Audio format widely used in digital media players (MPEG layer 3)
- WMA – Windows Media Audio
- AVI – Audio Video Interleave
- WAV – Wave audio
- MID -Musical Instrument Digital Interface
- FLV – Adobe Flash Video
- WMV – Windows Media Video
- MOV – QuickTime video
- M4A – MPEG-4 audio
- M4V, MP4 – MPEG-4 video
- 3GP – Third Generation Partnership video
- F4V – Adobe Flash video based on MPEG-4 Part 12
- RM – RealMedia video
- RMVB – RealMedia video (variable bitrate)
- MKV – Matroska video
- MPEG – Motion Picture Experts Group
- AU – Sun Microsystems audio
- MTS, M2TS – MPEG2 Transport Stream
- R3D – RED Video Camera video
- APE – Monkey’s Audio file
- OFR – OptimFROG lossless audio
- PPM, PGM, PBM – Netpbm images
- WEBM – WebM videos
- DOC – Microsoft Word ドキュメント (2003 and below)
- DOCX – Microsoft Word ドキュメント (2007 and above)
- XLS – Microsoft Excel スプレッドシート (2003 and below)
- XLSX – Microsoft Excel スプレッドシート (2007 and above)
- PPT – Microsoft PowerPoint プレゼンテーション (2003 and below)
- PPTX – Microsoft PowerPoint プレゼンテーション (2007 and above)
- VSD – Microsoft Visio ドキュメント
- PDF – Portable Document Format
- XML – eXtensible Markup Language
- HTML – HyperText Markup Language
- RTF – Rich Text Format
- WPD – WordPerfect document
- WPS – Microsoft Works document
- PUB – Microsoft Publisher document
- XPS – XML Paper Specification
- WRI – Old Windows Write document
- ODT, ODS, ODP, ODG – OpenDocument formats
- DPP – Serif DrawPlus document
- PPP – Serif PagePlus document
- ZIP – Widely used compressed format developed by PKWARE
- RAR – Roshal ARchive, used by WinRAR
- 7Z – Compressed format used by 7-Zip
- GZ – Compressed format used by gzip
- SIT – Compressed format used by StuffIt for Mac
- ACE – WinAce archive
- CAB – Microsoft Cabinet archive
- SZDD – Compressed files created by COMPRESS.EXE from MS-DOS
- ISO – Images of optical media, such as CDs and DVDs
- EXE – Windows or MS-DOS executable file
- DLL – Windows or MS-DOS dynamic-link library
- MDB – Microsoft Access database (2003 and below)
- ACCDB – Microsoft Access database (2007 and above)
- PST – Microsoft Outlook Personal Folders file
- DBX – Microsoft Outlook Express data file
- XAC – GnuCash data file
- KMY – KMyMoney data file
- DWG – AutoCAD drawing
- DXF – Drawing Interchange Format
- CHM – Microsoft Compiled HTML Help file
- TTF, TTC – TrueType font
- CLASS – Java class file
- KMZ – Google Earth location data
- FIT – Garmin activity file
- WALLET – Armory Bitcoin wallet
- WALLET.DAT – Bitcoin Core wallet
2,000円程度の出費を一回するだけで、これほど多くの大切なデータを復元できるとはコスパ高すぎます!
これだけ幅広い拡張子の復元に対応していれば、大抵の人は一度買えば一生使えるのではないでしょうか。
Disk Diggerのダウンロード・起動方法
下記の公式サイトにアクセス
- Disk Digger 公式サイトにアクセス
Disk Digger 公式サイト https://diskdigger.org/ - 左メニューより「Download」をクリック
- Downloadのボタンをクリック
- ダウンロードしたdiskdigger.zipを解凍
- 解凍したフォルダ内のdiskdigger.exeをクリック
Disk Diggerの使い方について
日本語化方法
- diskdigger.exeを起動後Language項目をクリックし日本語をクリック
使い方
- ファイルを復元したいメディアをパソコンに接続しDiskDiggerを起動
- 復元するメディアを選択し「次の」ボタンをクリック
- 「より深く掘る(ディスク全体をスキャンする)」を選択し「次の」ボタンをクリック
- 復元したいファイル形式にチェックを入れ「次の」ボタンをクリック
※ファイル形式が分からない場合は、全てにチェックしておくと良いでしょう。 - 復元可能ファイルのディープスキャンが始まります。
※容量やメディアの種類で時間は異なりますが、
SanDisk社製のUltra 32GBのSDHCカードでおよそ30~1時間ほどで完了しました。 - スキャンできた種類ごとにタブが分かれます。
タブごとにダウンロードしたいファイルを選択し「選択されたファイルを保存」ボタンをクリックします。
Tips : 全選択したい場合は、右クリックすると「全て選択」メニューが表示されます。 - 「選択されたファイルを保存」をクリック
- 保存先を選択しOKをクリックすると復元が開始されます。
すべてのファイルが保存されるまでPCの電源を切らずに待ちましょう - 復元が完了しました。
古いデータに関しては復元できなかったものもありますが、私は幸いなことに半年前にPC内にバックアップを取っていたため必要なファイルの9割を復元することができました。
データ復旧業者などに頼むと数万円かかることも珍しくないので、Disk Diggerで2000円ほどで済んだことで非常に助かりました。
データを誤って消してしまいRecuvaでも復元ができなかった場合はDiskDiggerを試してみてください。
低価格のデータ復元ソフトの中で一際優れたデータ復元ソフトです。