monacamera2021-07-21T19:30:47+09:00
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オリンパスの魚眼レンズ8mm F1.8 Fisheye PRO
小型軽量ながら魚眼レンズとして誇る世界最高の明るさを誇り星景撮影に人気のレンズですが、 E-M1 mark iiのファームウェア2.0以降フィッシュアイ補正機能が追加され、 8mm対角魚眼以外にも35mm換算、11mm、14mm、18mmの画角に対応しました。 300gのレンズ一本で対角魚眼+11~18mmまでをF1.8の明るさでカバーできるのは世界中探しても8mm F1.8 Fisheyeだけ! ※2019/02/09現在 フィッシュアイ補正はE-M1 mark ii限定の機能です。 小型軽量で明るくて対角魚眼、超広角レンズとしても使えるなんて最高ですね!フィッシュアイ補正って実際どうなの?
フィッシュアイ補正をざっくり説明すると、魚眼レンズの歪んだ画像をカメラ内のソフトウェア補正で無理やり四隅を引き伸ばして歪み補正を行うことで、超広角レンズのような描写を実現した機能です。 通常では画像の周辺を引き伸ばすと周辺部の画質が著しく劣化するのですが、8mm F1.8 Fisheye PRO場合は画質劣化が思ったより少なく、実用用途にも十分耐えうる画像となります。 というのも、一般的な超広角レンズ自体が周辺~隅にかけての画質はあまり得意ではなく、一方のOLYMPUS 8mm F1.8 Fisheyeは魚眼レンズなのにレンズの中心~周辺部の解像度が抜群に優れているため、四隅の引き伸ばしても耐えられるんです! 8mm F1.8 Fisheyeだからこそできる機能ですね。 「もしかしたらこれ一本あれば超広角レンズいらないんじゃない?」 と感じるぐらい夢のある機能ですが、動画撮影ができなかったり、RAWにフィッシュアイ補正の画像が反映されない等の機能的な制限や 被写体によっては苦手なものもあるため割り切りが必要です。フィッシュアイ補正と超広角レンズを比較してみた
長々と文章で説明してもわかりにくいかと思いますので、 同じぐらいのサイズ感で超広角レンズとして人気の高いLUMIX 7-14mm F4と比較検証してみましたのでご確認ください。 ※ピント部はすべて赤い「VEAM」の看板に合わせています。遠景比較元画像
魚眼(フィッシュアイ補正前)
OLYMPUS 8mm F1.8 フィッシュアイ補正 (35mm換算 11mm相当/F4)
左OLYMPUS 8mm F1.8 フィッシュアイ補正(35mm換算 14mm F4相当) 右Panasonic 7-14mm F4 (35mm換算 14mm F4相当) 左OLYMPUS 8mm F1.8 フィッシュアイ補正(18mm F4相当) 右Panasonic 7-14mm F4 (18mm F4相当)等倍切り抜き
- 中心部 (線路周辺)
- 周辺部 (VEAM等の看板周辺)
- 隅部 (左下の隅)
中心部比較
周辺部比較
隅部比較
その他比較
フィッシュアイ補正のメリット・デメリット
[メリット]- 300gの小型軽量のレンズ一本で、対角魚眼、11mm~18mmまでをF1.8の明るさでカバーできる
- 遠景で写真撮影であれば7-14mm F4と謙遜のない働きをする。むしろ解像度は8mm F1.8が上に感じる。
- 次の機能が使えない。 連写 / コンティニュアスAF (C-AF) / AFターゲット (グループターゲット、オールターゲット) / 動画撮影 / デジタルシフト撮影 / ハイレゾショット / ブラケット撮影 / ライブバルブ / ライブタイム /ライブコンポジット / HDR撮影 / 多重露出撮影 / RAW記録 (※) / アートフィルター (※)RAWで保存はできるが、RAWでファイルにはフィッシュアイ補正が効かない。
- 玉ボケ、街頭等の光源が歪む。
- 近景の写真で周辺部の画質低下が著しい。
- むやみにボディを変えられなくなる(フィッシュアイ補正が使える機種が限られるため)